石のまつもとのこだわり
お客様と私たちの共同作業でお墓を造りあげてゆくスタイルで、故人を偲び、家族のしあわせを願い、家族の想いを石(かたち)にしてゆくお墓づくりを目指しております。
お客様とのご縁を大切に、感謝をもって当社の経験豊富な職人が卓越した技術(1級石材加工技能士)でご要望にお応えします。
お客様のご要望や想いに合わせたデザイン・石の種類をご確認のうえ、CADによる図面と完成イメージカラー写真を作成させていただきます。
見えないところが一番大切です。建立後には見えなくなる部分の工事状況を撮影し、工事内容をまとめた工事写真を完成後にお渡ししております。
当社では、自社工場を完備していますのでなにか不具合が生じても迅速に対応する事が可能です。
基礎工事は住宅と同じでもっとも大切な部分です。地震に強い、100年先を見越した強固な基礎工事。
墓石基礎工事工程
1、床掘
まず最初に、お墓を建てる現場に到着したならば、場所の確認をし、シートを広げ、通路等を極力汚さないような処置を行います。
その後、地盤を確かめつつ、水平面を出しながらスコップ又は重機で穴を彫ります。
当社では凍結などを考慮し、地盤の状態や他のお墓の基礎部分の高さにもよりますがより深く彫ります。
2、栗石(玉石)、砕石
掘り終えた場所に、職人が1つ1つ丁寧に昔ながらのやり方で栗石を縦にして敷き詰めます。
横にして敷き詰める場合に比べ石の数は約3倍使用します。そのため床掘は他社に比べ6cmほど深くなります。
近年では、栗石を入れず砕石のみの石材店がほとんどだと思います。
栗石を入れるか入れないかは大変重要だと思います。お墓の横、お墓の後ろもお墓だというケースがほとんどだと思います。
その場合、どうしてもお墓のすぐ近くまで掘らなくてはいけません。
コンクリートの下部が砕石のみの場合、(床掘している時、転圧している時)に崩れ落ちて空洞になりやすいです。
砕石の下部に栗石を入れる事により防げます。また、栗石を縦にする事で転圧した後基礎が安定します。
3、転圧
ランマという締固め用機械(しめかためようきかい)を使って圧をかけていきます。
圧をかける事により、地盤がより強固な物になっていきます。
これがしっかりしていないと墓地全体の傾斜や沈下につながってしまいます。
4、型枠組み・配筋
基礎の立ち上がりと納骨室の型枠をつくり型枠を組んでいきます。型枠組みが完成したら鉄筋を配筋し固定結束していきます。
配筋は地盤沈下とコンクリートの割れを防ぐ役目をします。
お墓の中に湿気などで発生した水分などが溜まることなく、地面へ抜けるようにするために水抜きもこの時、同時に配置します。
5、基礎コンクリート
生コンクリートを流し入れます。コンクリートの密度を高めるために、コンクリート内の空気を抜きながら、木ゴテで水平に表面を慣らします。
表面の水気が落ち着いてきた所で、金ゴテで仕上げます。
数日間置き、コンクリートが乾けば、お墓の基礎工事は完了ですと言いたいところですが当社ではこだわりのもう1項目あります。
6、基礎完了
石と基礎を完全に接合するため、コンクリート上面の合口に切り込み等を入れ、面を荒らします。
合口を入れる事により、墓石のセメント接着の補助の役目をします。
地震に強い、頑丈な基礎の完成です。
地震によるお墓倒壊ゼロを目指し、お客様とご家族の安心のために「耐震・免震施工」を採用しております。
墓石据付(耐震・免震)施工
1、合口
接合力を高めるために、石の合わせ目(合口)に切れ込み等を入れセメント・ボンド・コーキングを使用し、据え付けを行っております。
2、かすがい、ステンレスL型金具
外柵土台には「かすがい」を使用し、コーナー部分等には、ステンレス製のL字型金具を取り付け、しっかりと固定させております。
3、19mmステンレス筋
下の石から石碑まで19mmのステンレス筋を通しております。
強い揺れにより、接着面が切れ、多少ずれたとしても、もっとも被害の大きい 竿石(一番上の石)の倒壊を防ぎ、簡単に修復することが可能です。
4、目地コーキング
石と石の継ぎ目には、防水や風化を考慮し、目地はコーキングを施しております。
5、石材専用耐震ゴム
耐荷重機能と水平調整の役割をもった石材専用のゴムを4隅に施しております。